広域系WRANを用いた高能率周波数共用システムの
研究開発

研究機関:京都大学、株式会社日立国際電気 研究代表者:水谷圭一 

研究開発の概要

警察や消防など公共機関において、ARIB STD-T103規格に準拠したVHF帯ブロードバンド移動通信システムである広域系WRAN (Wireless Regional Area Network)の導入が進められている。本システムの活用により、公共系自営通信において動画像伝送を含むブロードバンド通信が可能となったが、今後の未曾有の大災害などに対応するためには、さらに大容量な動画像伝送の必要性が生じる。そこで公共ユーザにおいても現行VHF帯広域系WRANに加え、現在本格運用の機運が高まっている5Gなども併せて利用されていくことが予想される。しかし、新規無線通信システムを割当可能な周波数は枯渇しつつあり、これまで以上に周波数利用効率の向上が急務とされている。この様な状況を鑑みて、異種システム同士が周波数資源を共有する、周波数共有システムの本格的な実用化検討が推進されている。本研究開発では、VHF帯広域系WRAN (Wireless Regional Area Network)を用いた高効率な周波数共用システムの実現を目指す。

イメージ図

研究開発のポイント

本研究開発では、VHF帯広域系WRANの伝搬・伝送特性を利用して、Sub6GHz帯などその他の周波数帯における干渉を予測・回避し、高効率な周波数共用を実現する技術を確立する。

メンバー

水谷圭一
京都大学
研究代表者

原田博司 京都大学
石崎雅之 日立国際電気 研究責任者
山本清志 日立国際電気
浅野勝洋 日立国際電気


研究成果

[国際会議論文]

  1. T. Hayashida, R. Okumura, K. Mizutani, and H. Harada, “Possibility of Dynamic Spectrum Sharing System by VHF-band Radio Sensor and Machine Learning,” Proc. IEEE DySPAN 2019 Workshop on DD-DSS, pp. 1–6, Nov. 2019.

[国内学会・研究会発表]

  1. 林田尚之, 水谷圭一, 原田博司, “京都市街地環境で測定したVHF帯遅延プロファイルを用いた機械学習による屋外位置推定,” 2020年電子情報通信学会総合大会, Mar. B-18-6, 2020.
  2. 柳澤慶, 阿部達也, 石崎雅之, 浅野勝洋, 水谷圭一, 原田博司, “VHF帯ブロードバンド移動通信システムの即時同期信号解析のための高速受信ゲイン制御手法,” 2020年電子情報通信学会総合大会, B-18-5, Mar. 2020.
  3. 水谷圭一, 原田博司, “[依頼講演] 遅延プロファイルと機械学習を用いた端末位置推定手法,” 電子情報通信学会短距離無線通信研究会, SRW2019-82, pp. 111–116, Mar. 2020.
  4. 林田尚之, 水谷圭一, 原田博司, “市街地環境におけるVHF帯遅延プロファイルと機械学習を用いた端末位置推定手法,” 電子情報通信学会短距離無線通信研究会, SRW2019-71, pp. 57–62, Mar. 2020.